もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

インドからバングラデシュへ ハチャメチャ夜行バス

携帯をなくした失意の中、バングラデシュに向かったのだが

その道中にもユニークな出来事がいくつかあった。

 

バングラデシュではテロが度々起きているようで

かなり警戒されている。

 

バスに乗り始め丁度うたた寝しかけた時に外が賑やかになりだした。

バスが止まると勢いよく軍人が乗り込んでくる。

荷物、パスポートなどのチェックをしていく。

結構、これが時間を取る作業で乗客としては寝る暇もない。

到着までに三回も軍人が乗り込んできた。

海外で何度も夜行バスを使い、軍人のチェックを受けて来たが

こんなにも頻繁に検査されたのは初めてである。

 

行く手を阻まむのは軍人だけではない。

道もすごい。

ガタガタでやたらと道幅も狭い。

バスに乗ってる間、ずっとヘヴィーメタルバンドのコンサートに来てるんじゃ

ないかと思わされるくらい頭を上下に揺さぶられる。

 

一度大きな音ともにバスがスゴイ揺れて傾いた。

一向に動き出す気配もない。

外の様子を見てみるとタイヤが溝にはまってしまい動けなくなったようだ。

待てど暮らせど車は動かない。結局、復旧までに1時間以上がかかった。

バングラデシュの道は末恐ろしい。

 

しばらくして休憩所に到着する。

休憩所といっても食事処やトイレがあるわけではない。

ただの道端である。

私はおしっこをするために塀の壁に向かった。

気持ちよく用を足していると何だか視線を感じる。

それも目の前である。

目線の位置を股間から正面に向ける。

目の前に目がある。鼻もある。口もある。人がいる。

ちょっと首を伸ばせばチューもできる。

腰高の塀の上にやたら目の大きいおじさんがうんこ座りをして、

私を見ている。

私は震え上がった。

あまりに怖すぎて、おしっこが靴にかかったぐらいだ。

 

遠くからは暗くて気がつかなかったようだ。

それにしても申し訳ないことをした。そんなことを思っている今も目が合っている。

不慮の事故とはいえ、目の前でおしっこをして申し訳ない気持ちと

なぜ黙って私を見つめているんだ?という恐怖で私は震えていた。

 

こんだけ近いと恐らくおしっこのしぶきも飛んでいるだろう。

怒られるのを恐れて私は急いで逃げようとした。

すると彼は私の手を掴んでくる。

 

殴られると思って振り返ると彼は「チップ」と言ってきた。

私は思わず「なんのやねん!」と日本語でツッコンだ。

 

 

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土煙対策

 

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バングラ到着。屋根にも人が。