昨夜のウォッカが効いており、ベッドから体を起こすのが大変である。
いつ寝たのだろう。最終的にはどういう形で宴会は終わったのかも思い出せない。
いつまでも寝てるわけにはいかないので
重い体に鞭をうって宿を出発する。
歩いて数時間かかる「妖精の煙突」と呼ばれる場所に向かう。
軽い気持ちで徒歩を選択するも後々後悔するくらい険しい道のりであった。
走ったり、後ろから追い抜いていく観光バスに罵詈雑言を浴びせながらやっとの思いで到着した。
今まで見たことがないタイプの美しい景色が広がる。
素晴らしい場所だった。
しかし、帰り道のことは考えたくなかった。