バンコク街歩き。
前にも少し書いたがタクシー代やバス代すらケチっている私は基本的に徒歩で行動している。
iPhoneの万歩計も平均で2万5千から3万歩以上を計測しており、多いときは4万歩を計測していた。
日本にいる時は5千歩くらいだったので大体6倍近く歩いている計算である。
これに加え、食事もなぜかあまり取らないアホなことをしているので日本に戻る頃には鶏ガラのようになっているかもしれない。
ダイエットをしたい人は是非私と旅に出て欲しい。必ずや結果にコミットするであろう。
それはさておき、昼夜問わず歩いているとバンコクの街は面白い。
東南アジア特有の発展しているエリアと未開発のエリアが混在している様子は歩いていても飽きないものである。
夜の街を歩くのはこれまたワクワクするものである。
東南アジアの国々は日本ほどではないが治安は良く、一人で夜に歩いていても全く問題ない。
この日もなんか面白いことないかなと歩いていると光が見えてきた。興味が出てきた私は思わず足を踏み入れる。
ローカルな祭りをやっていたようだ。
射的屋、金魚掬いなど日本でもお馴染みの屋台がたくさん出ており賑わってる。
少し奥に入ってみるとお化け屋敷がある。
こんなの面白くないわけがない、めちゃくちゃ興味はあったが大雨の影響で中止になっていた。
もし入れたら絶対にネタになるので1000円でも入ったのに。
ちょっとした広場に人だかりが出来ている。
行ってみると、そこではなんと蛇使いがいるのではないか、日本の祭りにはないものである。
タイ語で話しているので何を言っているのか解らないが現地民と混ざり適当に頷いていた。
それにしても前口上が長い。
早く蛇出してくれないかなとずっと待っているが出してくれない。30分くらい経ってもまだ蛇が出ない。
もう勘弁して欲しい。
はっきりは解らないが恐らくお客さんに蛇が逃げ出すかもしれない、噛まれるかもしれない。
この線より近づくな!というニュアンスのことを言ってるみたいだ。
これは面白い絵が撮れるかもしれないとカメラを構えiPhoneのカメラを構え続ける。
長い長い話が終わるとやっと蛇が出てきた。
出す前にあれだけ大きいジェスチャーで噛むぞみたいなことを言ってたにもかかわらず、蛇はめちゃくちゃおとなしいものだった。とてもシャイな奴である。
1分もしないうちに蛇はしまわれ、今度はお守りの販売が始まった。一人一人丁寧にいるか?と聞いている。
それをなんと4周も繰り返す。
蛇が出た時間よりも圧倒的に長い時間販売が行われている。
あるおばさんは自分のターンが回って来るごとに購入していた。
僕が住んでいた地元の祭りでこれをやったら「もっと蛇見せんかい!」と野次が飛びそうなものだ。
幼い頃の祭りを思い出す。
エアガンが欲しくて友達と一生懸命射的をやっていたが全く落ちない。
テキ屋のおじさんに「あんなもんはインチキや!」「絶対取れへんようなってる!」と言えばオジさんも負けじと「もう来んなガキども!」と言い合いになっていた。
一方ここでは、目の前の少年が蛇の出演時間1分でも文句一つ言わずに
真剣な眼差しで母親にお守りをねだっている。
子供時代の私に見せてやりたいものである。