もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

夜の帝王がタイの歓楽街に足を踏み入れる

私にとって夜が一日の始まりといっても過言ではない。

 

タイで合流した友人Fさん(女性)からナナプラザという如何わしいお店が並んでいるエリアについて聞き、「行かない?」と誘われた。マジで全く本当に興味はなかったが風紀委員としての血が騒ぎ、口笛にスキップでナナプラザへ向かった。

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ナナプラザ入口

ここ数日、タイで日本人にほとんど出会わなかったが、驚くことにナナプラザには沢山の日本人男性がいた。

さすが侍。如何わしいお店に喝を入れるため集結したのだろう。

しかし、彼らの顔をよく見てみるとほぼ全員がスケべな顔をして歩いていた。

侍はもう死んだようだ。

 

ラスト・サムライたる私は友人F(女性)と共に戦うことを決意した。

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賑わいを見せるナナプラザ

ナナプラザを歩いていると至る所からセクシーな女性が私の体目掛けて手を伸ばしてくる。体が異常に敏感な私はいちいちギャーギャー騒いだ。しかし、相手からの攻撃に耐えながら、徹底したパトロールを行っていた。

 

友人F(女性)から「どこに入る?」と聞かれ、私は一番キレイな人が多そうで尚且つ、一番取り締まりが必要であろうお店を選択した。

 

店に入るとお酒を渡され、キレイな女性たちがステージで微妙な踊りを永遠に披露するというシュールな時間を過ごすことになった。

さらに呼んでもないのに店の女性が私の隣にカットインしてきて、酒を半ば強引に注文し、私の体を触ってきた。さすがに隣に座っていた友人F(女性)の存在が気になり隣を見ると友人F(女性)は手を伸ばし私の隣に座っていた店の女の子の体を触っていた。

 

宿に戻り、その店について調べてみるとニューハーフ専門店だったようだ。

少し涙が出た夜だった。

 

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ナナプラザ周辺

翌日、タイに行ったことがある男の友人からお酒を飲みながら女の子のお尻を叩けるというお店の情報を聞いた。

フェミニストである私にとってそんな店は言語道断である。友人F(女性)にこの情報を伝えると是非行こう!と二日連続でナナプラザに乗り込むことになった。

何度もいうが侍の誇りを胸に、風紀を正すために我々は行動しているのだ。

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上から偵察したナナプラザ

お目当の店入店し、しばらく如何わしいショーが行われ、私の怒りは最高潮まで達していた。この店の者たちのお尻を叩き、目を覚まさせる必要がある。

私はお店のスタッフを捕まえ「本当に叩いていいの?怒らない?」と入念に確認した。

(客の誰もそんなことをしていなかったのでビビっていた)

スタッフから「いいよ」と言われ女の子の前で私は棒(年末の笑ってはいけないシリーズで使われてるやつ)を刀に見立て居合の構えをした。

 

棒が刀になった瞬間 (本人談) 、ラスト・サムライの居合斬りが女の子のお尻に炸裂した。

勝負あったと思われた次の瞬間、私は服を捲り上げられ素肌の状態で棒でシバかれ、最後には手形が残るくらいの張り手を背中にお見舞いされた。

女の子の反撃に湧く歓声。静かに倒れる侍。

 

ラスト・サムライが死んだ夜だった。

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まだラスト・サムライが生きていた頃。