もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

チェンナイからバンガロール 満員電車6時間の旅

チェンナイからインド最大のIT都市バンガロールへ移動するこの日は

なかなかハードであった。

 

チェンナイセントラル駅からバンガロール行きの鉄道が走っているという

情報を聞いて駅に向かった。

しかし、なかなかに大きい駅だったのでチケットをどこで買うのかも

わからずフラフラと駅の中を彷徨っていた。

 

いろんな人に売り場を聞きやっとの思いでチケットを

購入したがこれがまた一番グレードの低いチケットで

指定の席もなく早い者勝ちで席に座るというものであった。

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鉄道内はもうパンパンでこの状態で立ったまま6時間近くいるのキツイなと

思ったが次の電車は2時間以上来ないとのことだったので

無理やり乗り込んだ。

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電車の中は満員

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しんどそう

 

しばらく立っていると多くの人が

途中で降りるから代わってやるよと声をかけてくれた。

『俺が代わるよ』とオークションみたいになっていたのは面白かった。

 

途中で席を譲ってもらい気づけば少しばかりうたた寝していた。

そんな人が気持ち良く寝ている中、目の前に立っているおじさんが

私の肩を大きく揺さぶって起こしてきた。

 

なんだなんだ?こっちはめちゃくちゃ眠いのにとおじさんを見ると

『何人だ?』

『名前は?』

『インドには何しに来たんだ』と

質問のオンパレードが降りかかってくる。

 

『宗教はなんだ?』とおじさんが興味津々で尋ねてきた。

海外では『宗教は信じてないんです』とはあんまり言わない方がいいと

聞いたことがあったので無難に『仏教徒です』と答えた。

『ブッタはインド人だろ!インドにはブッタに関連する様々なものがあるよ』と

おじさんは嬉しそうに話す。

『インドには仏教徒が少ないんですよね?』と聞くと

『そうだね』と答える。

 『どの宗教を信仰している人が多いの?』と尋ねてみると

『インド人はインド人だよ』とおじさんはお洒落に笑ってみせた。

 

ちなみにこのおじさんはキリスト教徒だった。

さっきのカッコいい決め台詞はなんだったのだろうか?

 

その後も私が読んでいた日本語の本に興味を持ったらしく

縦に文字を読み進める日本語にいたく感動していた。

日本語についてたくさん聞かれすぎて、即席の日本語塾を行なった。


『インドは15カ国語あるから大変なんだ』

『日本はいいな。言葉が一つで』とおじさんやその周りの人たちは笑っていた。


ちなみに便宜上、よどみなくコミュニケーションが取れているように

書いたが実際は『なんて言ったの?』の連続であった。

 

そうインド人の英語は英語じゃない。

そのくらい発音が独特であった。

何回聞いても理解できない言葉もあった。

それでもなんとかコミュニケーションが取れたのは

何度も丁寧に話してくれたインド人の優しさかもしれない。

 

駅のアナウンスがないのでどこで降りればいいのかあたふたしていると

色々なところから教えの声が届いた。

 

インド人はやっぱり優しいようだ。