もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

詐欺に注意

ミャンマーに到着して二日目、

私は動物園にいた。

 

異国の地で、しかも一人で動物園というのは感慨深い。

・・・寂しい。

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初の一人動物園

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猿山、1時間位いた。

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今の気持ち

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くつろぎ熊さん

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強いらしい

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動物園が最高に楽しい場所ということを

噛み締めた。

 

その後、

カップルで賑わう公園に訪れる。

・・・辛い。

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公園を一人で歩いていると、

反対側から声をかけられた。

 

『やぁ。どこの国から来たの?』

『日本から来た』

いつもだったら無視していたかもしれないが

寂しかったのだろう思わず言葉を返してしまった。

 

 

『いつからミャンマーに来たんだい?』

『昨日だよ』

ミャンマーにオススメの場所ある?』と私は尋ねる。

『色々あるよ。今日はたまたま仕事が休みだし案内しようか?』

『いいよいいよ!悪いし!』

『構わないよ。その代わり日本に行った時は案内してくれ』

 

なんて良い人だ!

しかも地元の人に案内してもらえるなんてラッキーすぎる!

 

なんでも彼はエンジニアをやっていて

ミャンマーではお金持ちだそうだ。

自分で言うなんてたいした自信だ。

 

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案の定、名前は忘れてしまった。



大通りに出ると彼はタクシーを止め始めた。

タクシーで案内してくれるのか?

私はお金ないぞ?

 

ここら辺で怪しいなと少し思った。

しかし、お金持ちだからタクシー代を払ってさらに案内までしてくれるのだろう。ありがとう!

 

『こんな色々してくれて本当にありがとう!』

『全然いいよ。明日も案内してやるよ!』

『マジで?ありがとう!』

『明日1日、7千円でどうだい?』

ん?なんでお金を要求するんだ?

『仕事は大丈夫なの?』

『明日は休みなんだ』

 

さっき今日はたまたま休みって言ってなかったっけ?

 

ここら辺でこれはカモられてるのではと疑い始めた。

 

『高すぎる。嫌だ』

『さっき行くって行ったじゃないか!』

彼は少しイライラしだす。

 

『お金ないんだ』

そう言うと彼は呆れたように笑い。

現地の言葉でタクシーの運転手と会話しだす。

 

バカにされてる様子である。

 

お金がないことを告げてから彼は口が悪くなっていった。

英語が下手くそだ。もっと勉強しろ。

なぜそんなにも金がないんだ。

お前は嘘つきの子供だ。

 

なかなかの言葉を投げかけられた。

しかし、ここは我慢しよう!

喧嘩でもして案内を放棄されたら元も子もない。

 

白い像が観れると案内された場所に着くと

もう閉園していた。

私が無理やり中に入ろうとすると

『射殺されるぞ』と怒られた。

なら何しに来たんだ?

 

その後も面白い大仏がある場所に連れて行ってもらったが

がっつり工事中だった。

 

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案内が終わると

『タクシー代が4700円だ』と彼は言いだした。

やっぱり私が払うのかと思いながら

彼にお金を渡すとこそこそドライバーと

お金のやりとりをしだす。

様子を伺っているとしっかりピンハネしていた。

 

そこで私は認めた。

カモられていると。

 

おかしいと思ってても自分が騙されていると信じたくない。

そのため騙されていないと自分に言い聞かせる。

オレオレ詐欺に騙されるおばあちゃんの気持ちが分かった瞬間であった。

 

最後にご飯でもどうだと言われた。

ここまできたら最後まで着いて行ってみようと好奇心が湧き

一緒にご飯に行くことにした。

 

食事の最中に色々質問しても

彼はあんまり答えてくれない。

お金がない人間にはここまで冷たくするのかと悲しくなった。

 

もちろんご飯は私の奢りである。

 

帰り際、『あなたは詐欺師ですか?』と単刀直入に聞いてみた。

『俺はエンジニアだよ』と彼は言い残し夜の闇に消えて行った。

 

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