もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

ラオスからベトナムへ 地獄の夜行バス

私がこの旅で最も体力的にキツかったのはいつだと聞かれたら

この夜行バスの旅が一番だと答えるかもしれない。

ルアンパバーンからベトナムハノイまで27時間かかるという。

私が乗った夜行バスは到着まで30時間かかった。

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バスの中、ベッドが上下に設置されている。

この記事を見ている豊かな人々には関係ない話かもしれないが

今後、寝台夜行バスに乗る機会がある人は絶対に下の席を選んでほしい。

私は上下両方に乗ったが上の席は下の席よりも揺れが激しい。

そのため寝るのに苦労したり、車酔いをする可能性が高い。

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まさかの上の席

ラオスで体調を崩していた私はこのバス旅を心配していた。

多くのブログでこのバスは過酷であると書かれているからである。

案の定過酷であり、山道を抜けていくルートのためバスが右へ左へと揺れる。

さらには凸凹道で車体がガンガン上下にも揺れる。

寝て起きてを繰り返していたらラオスベトナムの国境に辿り着いた。

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車酔いしていたのか最高に気分が悪かった。

プラスお腹を痛めていた。

汚いトイレに駆け込むと上からも下からも排泄物の大合唱である。

トイレで苦しんでいるとバスから『もう出発するぞ』とクラクションが鳴らされる。

 

バスに戻った私からは水分という水分がなくなっており

ミイラのような状態であった。

ベトナムに着いてからもまだまだハノイまでの道のりは長い。

 

途中で何度か食事休憩が挟まれたが

ベトナムのお金を持っていないという前代未聞の大失態を

犯していた私は食事も飲み物を飲むことすらも許されていなかった。

このままでは死にそうと思い同じバスに乗っていたバックパッカーの一人に

事情を説明すると「ジーザス」と嘆き、水を一本奢ってくれた。

こんな優しい彼に「ご飯も食べたい!」とは口が裂けても言えなかった。

 

ベトナムハノイに着いたのはラオスを出発してから30時間後だった。

一日中、バスの中にいたことになる。

バスの中ではひたすらぼーっと過ごしていた。

生きるのに飽きた。と本気で思った30時間であった。

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バスを降りるとタクシーのドライバーが観光客めがけて営業を仕掛けてくるが

彼らと会話をする気力すらない私はトボトボとバス停まで歩いていく。

ゾンビのような私に誰も話しかけてこなかった。

 

ベトナムでの日々はこれからだ!