もしも仕事を辞めた無職が世界一周してみたら

無職になった若者が世界中を旅して成長していく過程を見れるだろうブログ。

携帯盗られた、悔しさ人一倍

インドのゴアという街について書く予定だったが

緊急事態が発生したため、まず近況報告をしたいと思う。

 

携帯を盗られた。

この一言に尽きる。

 

これは非常に厳しい事態である。

旅先で無くしてはいけないものランキング

1位 命

2位 パスポート

3位 携帯

4位 愛

 

携帯の重要性は愛よりも上なのである。

それほどまでに大切なものを盗られてしまった。

 

携帯がなければ連絡も取れないし、マップも開けないし、メモ取れないし

キンドルも読めないし、写真も撮れない。

 

携帯がなければ私は何もできないのだ。

携帯に頼りすぎている我々現代人に神々が怒ったに違いない。

一つ疑問があるとすれば、なぜ私にその怒りの矛先を向けたのかということだ。

そこらへんについては神様にお尋ねしたいところだ。

 

 

インド、コルカタの街を散策中 

携帯を見ようとポケットを触った時、感触がなかった。

私は閃いた。

あっ盗られてる。

 

案の定、ポケットから携帯が見つかることはなかった。 

私は悲しくはない。

もし獲った犯人が幸せならば・・・。

 

子供の学費、親の入院費、共働きの妻も過労で倒れてしまう始末。

そんなかわいそうな犯人を私は恨むことはできない。

 

それに携帯なんて、なくたって生きていける。

本当に私は気にしていない。

二日間連続で携帯を盗られる夢を見たけれども。

 

犯人よ。私のことを気にすることはない。

私のiPhoneを売ったお金で親に暖かいスープでも

買ってあげなさい。

子供に新しいおもちゃを買ってあげなさい。

そして奥さんに新しい服を買ってあげて、久しぶりの映画デートに

行ったらいいじゃないか。

 

「世界平和」なんて良い響きだ。

 

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携帯がないとわかった直後


 

おい!犯人!

携帯返せコンチクショー!!!!!!!!

夜行バス ゴアへの道!

遊園地の続き。

 

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はしゃいでるね

 

ジェットコースター以外の乗り物もなかなかよかった。

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プールもあり、インド人はアトラクションよりもプールに興奮しているように思える。

ただ、ほとんどの人間は水着にTシャツを着ている。

女の子のビキニ姿なんて見てとてもじゃないが拝めそうにないような空間であった。

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黄昏時

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楽しかった遊園地の遊びも終わり、

翌日にはインド西部の街ゴアに向けて

出発した。

 


夜行バスだったのでその日は

バンガロールの街を散策したりしていると

気がついたらバスの時間がもうすぐそこになっていた。

  

時間ギリギリでバス乗り場に到着。

そこら辺のおじさんにゴア行きのバス停を聞くと

『ここちゃうで!めっちゃ向こうやで!なんなら1.5キロくらい向こうやで!』

と笑われた。

 

我々は急いだ。

もしかしたら間に合わないかもしれない。

隣を見ると相棒のケント氏がいない。

後ろの方を見ると顔を歪めたケント氏がいた。

ここ最近お腹を壊していた彼は激しい腹痛と戦っていたのだ。

 

私は思った。

最悪一人でもゴアに向かおう。

 
しかし、彼の不屈の精神は腹痛にも打ち勝ち

無事バス停まで辿り着いた。

 
出発まで数分あるのでトイレに行くと、

使用料が取られるタイプのトイレだった。

 

5ルピーだったので

10ルピーを出す。

しかし、お釣りをくれない。

目の前に座る男はしおらしい顔で

こちらを見ている。

 


『釣りくれよ』と要求すると

男はため息をつき『ケチな奴だな好きなだけ持ってけ』と言われた。

『ありがとう』と言い前にある支払いボックスから小銭をありったけ

握ると男は『ごめん。俺が悪かった』と謝ってきた。

そして二人して大笑いした。

 
なんかアメリカのドラマのようなやり取りができ私は大いに満足した。

 

そんな充実感を味わいながら寝台バスに乗り込む。

 

途中で晩御飯休憩があり、私とケント君はレストランにはいった。

トイレに行きバスに戻ろうとするとバスがもう動き出していた。

急いでバスの前に身を投げ出し止めた。

 
危うく置いていかれそうだった。

全くもって油断ならない。

海外の夜行バスは気を引き締めていないと平気で置いていきかねない。


それにしても次の街はどんなところだろう。

ワクワクが止まらない。

ディズニー、ユニバーサルをも凌ぐインド最強の遊園地!! 〜追憶のセレナーデ〜

バンガロールになかなか愉快だと噂の遊園地について耳にした。

その名もワンダーラ・アミューズメント・パークである。

 

なんでもディズニー、ユニバーサルスタジオとも引きを取らないという。


その日は朝早くに起きて

ワンダーラ・アミューズメント・パークに向かう。

 

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黄昏る私

バスで遊園地の最寄りまで向かい、そこから歩いて行く。

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遊園地の気配すら感じない場所で降ろされる。

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グーグルマップを駆使して遊園地に向かうが着かない。


果てしない遠さであった。

 

タクシーが何度も我々を誘惑するも頑なに断り続けていた。

歩き続けて30分以上経った頃にようやく遊園地の入り口らしきものが

見えてきた。

私は浮き足立った。

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あからさまにはしゃぐ筆者。

入場料は大体1000ルピーちょっと(1500円くらい)

それで全ての乗り物に乗れるという。

コストパフォーマンスの高さを感じさせる遊園地だ。


 入場して一番最初に乗り込んだ場所はもちろん

ハンバーガーショップである。

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ハンバーガーの中身が少なすぎる件については不問にしておく。

 

メインのジェットコースターで行列に並んでいると何やら怒号が聞こえてきた。

なんと若者達の群れが発狂していたのだ。

 
「&%$#"&$!!」『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

「&%$&$$#%&!!!」『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

一人のムードメーカー的なトサカ頭の青年が呪文のような言葉を叫ぶと

その仲間たち十数人が『うーはっ!』と叫び出す。

これの繰り返しである。 


あまりにうるさ過ぎて警備員に注意をされていたがそれでも時たま思い出したかのように集団は発狂しだした。

これには私とケント君はたまげたものだ。

最初は若者たちが集団で狂い出したのかと思い心配したが

彼らの熱意を見ていると彼らなりのストーリーがあるのだとわかった。

 

       

 

昔、トサカ頭の青年には恋人がいた。

彼女の名前はエマニエル。

まさに2年前の今日、二人はこのワンダーラ・アミューズメント・パークで

デートをしていた。

 

「ねぇ、トサカ〜。さっきもメリーゴーランド乗ったじゃん」

「だって面白いだろ?エマニエルは嫌いか?」

「もう5回目だよ。次はあのジェットコースター乗ろうよ!」

「は?俺はいいよ。あんなのしょうもねーよ」

「あぁ。トサカもしかしてジェットコースター怖いんだ〜?」

「そんなわけねーだろ!」

「じゃあ並ぼ!」エマニエルの笑顔は輝いていた。

 

トサカの膝はガクガク震えている。

そう、自分たちの順番が近づいてきているのだ。

それを見たエマニエルは意地悪そうに笑っている。

「ねぇ。トサカ。怖いならやめる?」エマニエルはニヤニヤしている。

「怖いわけねーだろ。あぁ楽しみすぎて膝が笑ってるよ。膝が爆笑してもう

取れちまいそうだぜ」

トサカ渾身のギャグも大幅にスベってしまった。

トサカは今でもこの時のエマニエルの表情を鮮明に思い出せるという。

 

ついにトサカとエマニエルがジェットコースターに乗車する順番である。

 

次の瞬間、トサカは思わぬ行動をとった。

 

エマニエルを突き飛ばし、逃げ出してしまったのである。

トサカは恥ずかしさのあまりそのまま遊園地からも出て行き、家へ帰った。

 

その夜、エマニエルは亡くなった。

交通事故である。

即死だったそうだ。

彼女の手には遊園地の再入場券が2枚握られていた。

 

トサカは泣くことすらできなかった。

この2年間、自分を責め続けた。

山にもこもった。ご飯も食べず、水も飲まず瞑想を続けた。

 

そして、あの悲劇から2年が経ちトサカは

地元の悪友たちを引き連れてもう一度

ワンダーラ・アミューズメント・パークに向かった。

 

ジェットコースターの待ち時間、あの恐怖がトサカを苦しめる。

また足が震えてきた。

「チッ。楽しみすぎて膝が笑ってるよ。膝が爆笑してもう

取れちまいそうだぜ」もう一度あのセリフが口からこぼれ出す。

仲間の方に目を向ける。

性懲りもなく、スベったようだ。

 

仲間の一人がトサカに言葉をかける。

「お前の思い、エマニエルに届けなくていいのか?」

 

トサカは大きく息を吸った。

 

   「&%$#"&$!!」        『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

(俺は今でもお前を愛している!!)  (うん!そうだね!そうだね!)

 

 

  「&%$&$$#%&!!!」         『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

(お前のために俺はこの命を捧げる!!   (うん!そうだね!そうだね!)

 

 

 

『おい!お前ら!他のお客様の迷惑になるだろ!静かにしろ!』

警備員が止めに入る。

 

『うるせー!社畜野郎!俺とエマニエルの愛を邪魔するな』

『そうだ!そうだ!』

   

トサカは私とケント君の方を見るとまた叫んだ。

 

    「&%$#"&$!!」        

(おい、そこの日本人!!これがインド人のTrue Love だ!!)

 

 『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

  (うん!そうだね!そうだね!)

 

いつのまにか私もケント君も『うーはっ!』の掛け声に参加していた。

 

  「&%$&$$#%&!!!」      

(お前のために俺はこの命を捧げる!!)

 

 『うーはっ!うーはっ!うーはっ!』

  (うん!そうだね!そうだね!)

 

空を見上げた。

太陽が眩しくて目が開けられない。

太陽は罪なやつだ。

星になったエマニエルの笑顔を隠すんだから。

 

一瞬、ほんの一瞬だが一つの星が太陽に負けないくらいの光を放った。

気がついたのは私だけだと思う。

 

-完-

 

 

 
ジェットコースター自体もなかなか刺激的で面白いものであった。

どうでもいい話を書いていたら長くなったので遊園地の続きは

また次回!!

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初のインド映画!! 踊れインド人‼︎

先日、インドに来て初めて映画を見た。


知っている人も多いと思うが

インドにおいて映画はかなり大きな産業である。


グーグルマップを見ていても

映画館という文字をよく目にする。


そしてインド映画といえばダンスである。

もうストーリーとは関係なく急にダンスが始まったりするらしい。


一度立ち寄った飲食店でインド人アーティストのミュージックビデオがテレビでずっと流れていたが100パーセントの確率で踊っていた。

ロッキーのランニングのくだりじゃないが

周りに人が集まりだして踊り出す。

これがインド映画の十八番のようだ。

 

ミュージカル以外で急に踊り出す映画なんて

日本、いやハリウッドにすら存在しないはずだ。

見に行かずにはいられない!!


ストーリーはわからないだろうが

ダンスだけ観たいねということで

映画館に行くことにした。


値段は120ルピー。

日本円にして180円程である。

安い。べらぼうに安い。

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映画館に入ると中は劇場のように

1階2階で分かれていた。

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映画が始まる。
字幕に英語が流れてくるではないか!

これはありがたい!

しかしなんだかおかしい。

字幕が見えなくなったり、半分になったり、急に見えたりという状況が続く。

 

投影しているが光がズレているためか

本来スクリーンに映るはずの下部分が

切れてしまっているのだ。

それに対して誰も文句を言わない。

大らかな国民性のようだ。

 

こうなってしまえばストーリーは一切わからない。

あとは激しいダンスを楽しむだけだ。

 

物語が始まると私以外の客は

腹を抱えて笑ったり、指笛を鳴らしたり

綺麗な女優さんがでると「フォーーー!!」と絶叫したりしていた。

まるでサッカーの応援をしてるかのようである。

日本人の映画鑑賞とは真逆の雰囲気なので

大きなカルチャーショックを受けた。

 

これでスクリーン上で役者が踊り出したら

観客達も踊り狂い出すのではないかと少し心配になったほど映画館は熱を帯びていた。

 

しかし、私の期待に反して踊り出さない。

それにしても踊り出さない。

全く踊り出す気配がない。

 

 

…終わった。

 

インド映画にも踊らないやつがあるみたいだ。

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インドのご飯、ご覧ください。 

旅といえば何を思い浮かべるだろうか?

 
「新しい出会い」

「美しい絶景」

「独自の文化・慣習」 


人それぞれ何を求めて旅に出かけるかは違う。もちろん全てという人も多いだろう。

 


ただこれを求めて旅に出かける人も多いのではないだろうか?

それは「食事」である。

 


旅行に出かけて何が1番楽しみか?と聞けば

食事と答える人も多いのではないだろうか。

なんなら3人中2人とかの確率でそう答えると思う。


先日、私が東南アジアを旅していた時は

この食事を過小評価し過ぎた。

1日1食は当たり前、気合いが入っている時はご飯抜きの日もあった程だ。

そのおかげでかせいかはわからないが

旅前に68キロあった体重が2ヶ月後には58キロまで落ちていた。


もともと太っていた方ではなかったので

痩せたというよりは削ぎ落ちたと表現すべきかもしれない。

 
3日ほどご飯を食べずに意識を霞ませたこともある。

笑えない話である。

金があるのに異国の地で餓死をするなど

悔しいという言葉では済ませない。

 


そんな反省点もあり、今回の旅では

食事もしっかり摂ることを心がけている。

 

ここでインドで食べた食事を大公開していこうと思う。

 

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ホテルの朝ごはん。目の前に鉄格子が見えた。

 

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バレンタインデーの晩御飯



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インド食といえば何だろうか?

画像を見ていただいたらわかると思うが

そう!カレーである。


なんならカレーしかないってくらいにカレーである。

カレーを避けようとケンタッキーに入ってもハンバーガーのソースがカレーだったほど奴が追いかけてくる。

 

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ソースはしっかりカレー味


お尻からも同じようなのが出た時は

もうカレーに殺されると思ったほどだ。

 

インドのカレーは少し辛めの味付けが多い。

辛いのが好きな私には嬉しいのだが、苦手な方は

辛くないのをしっかりと注文した方がいいかもしれない。

 

 

昨日こんなものが食後に出た。

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食後の・・・?

 

食後のスープだと思い、飲むと緩くて特に味もしない。

もう一口飲んでも同じである。

これはもしや…と思い。

店員を呼んで「この飲み物は何なのだい?」と尋ねた。

彼は自信満々に「ハンドウォッシュさ」と答える。

私はそれを聞いてひどく落胆した。

 


そう遠くない未来にお腹を抱えて苦しんでいる自分を想像して「かわいそうに」と思わずにはいられなかった。

 


あれ?なんだかもうお腹が痛くなった気がする。

今日はのんびりゆったり 〜インド バンガロール〜

激しい暑さと照りつける太陽が印象的なインドであるが

バンガロールは他のインドよりは少しばかり涼しい。

チェンナイの激しい匂いもなければ、

街には伝統衣装のサリーではなく、洋風の私服をみにまとっている

女性たちがいるくらい先進的な街である。

 

また、バンガロールはインド最大のIT都市だそうだ。

とはいってもまだまだ瓦礫の山があったり、

背の高いビルが立ち並ぶほどのものではない。


バンガロールについた初日、

我々は植物園に行くことにした。

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インドとは思えないほど綺麗に整備された空間である。

 

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博物館にも15世紀から19世紀にかけて

実際に使用されていた武器などの展示には

ワクワクした。

まだまだ男の子の気持ちは忘れていないようだ。

 

車やバイク、黒い排気ガスなどから離れた空間で我々は癒される。

日本を出てもう一週間以上経つ。

最初は日本の素晴らしさばかりが気になっていた。

しかし、今はインドの面白さや人間の暖かさに心を打たれてきた。

インドについてすぐはこの場所に一ヶ月いることなんて出来るのだろうかと

心配になったが今はもうインドの虜になりつつある。

 

まだまだ続くインド生活、今後は徐々に北へ進行していく。

もっとディープなインドが見れると思うとワクワクが止まらない。

チェンナイからバンガロール 満員電車6時間の旅

チェンナイからインド最大のIT都市バンガロールへ移動するこの日は

なかなかハードであった。

 

チェンナイセントラル駅からバンガロール行きの鉄道が走っているという

情報を聞いて駅に向かった。

しかし、なかなかに大きい駅だったのでチケットをどこで買うのかも

わからずフラフラと駅の中を彷徨っていた。

 

いろんな人に売り場を聞きやっとの思いでチケットを

購入したがこれがまた一番グレードの低いチケットで

指定の席もなく早い者勝ちで席に座るというものであった。

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鉄道内はもうパンパンでこの状態で立ったまま6時間近くいるのキツイなと

思ったが次の電車は2時間以上来ないとのことだったので

無理やり乗り込んだ。

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電車の中は満員

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しんどそう

 

しばらく立っていると多くの人が

途中で降りるから代わってやるよと声をかけてくれた。

『俺が代わるよ』とオークションみたいになっていたのは面白かった。

 

途中で席を譲ってもらい気づけば少しばかりうたた寝していた。

そんな人が気持ち良く寝ている中、目の前に立っているおじさんが

私の肩を大きく揺さぶって起こしてきた。

 

なんだなんだ?こっちはめちゃくちゃ眠いのにとおじさんを見ると

『何人だ?』

『名前は?』

『インドには何しに来たんだ』と

質問のオンパレードが降りかかってくる。

 

『宗教はなんだ?』とおじさんが興味津々で尋ねてきた。

海外では『宗教は信じてないんです』とはあんまり言わない方がいいと

聞いたことがあったので無難に『仏教徒です』と答えた。

『ブッタはインド人だろ!インドにはブッタに関連する様々なものがあるよ』と

おじさんは嬉しそうに話す。

『インドには仏教徒が少ないんですよね?』と聞くと

『そうだね』と答える。

 『どの宗教を信仰している人が多いの?』と尋ねてみると

『インド人はインド人だよ』とおじさんはお洒落に笑ってみせた。

 

ちなみにこのおじさんはキリスト教徒だった。

さっきのカッコいい決め台詞はなんだったのだろうか?

 

その後も私が読んでいた日本語の本に興味を持ったらしく

縦に文字を読み進める日本語にいたく感動していた。

日本語についてたくさん聞かれすぎて、即席の日本語塾を行なった。


『インドは15カ国語あるから大変なんだ』

『日本はいいな。言葉が一つで』とおじさんやその周りの人たちは笑っていた。


ちなみに便宜上、よどみなくコミュニケーションが取れているように

書いたが実際は『なんて言ったの?』の連続であった。

 

そうインド人の英語は英語じゃない。

そのくらい発音が独特であった。

何回聞いても理解できない言葉もあった。

それでもなんとかコミュニケーションが取れたのは

何度も丁寧に話してくれたインド人の優しさかもしれない。

 

駅のアナウンスがないのでどこで降りればいいのかあたふたしていると

色々なところから教えの声が届いた。

 

インド人はやっぱり優しいようだ。

 

 

チェンナイでスター気分‼︎

インドの大多数はヒンドゥー教に属している。

ただ少数ながらもキリスト教の信者もいるそうだ。

チェンナイの街にも素敵な教会があった。

 

東南アジアの旅ブログでも書いたが私は

教会好きである。

インドにキリスト教のイメージはあまりなかったが観光地としてもそれなりに

有名なサントメ大聖堂という教会があったので

訪れることにした。

 

実際に美しい教会でインドの喧騒を忘れさせてくれる空間であった。

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マリーナビーチを気に入ってしまった我々は再び訪れることにした。


ビーチで写真や動画を撮影していた我々だったが再び若者たちの餌食になる。

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最初は2人とかであったが気付いたら10人近くが周りを囲んでいた。

オヤジ狩りをされる親父の気持ちがわかった。これは確かに怖い。


途中で怪しげなタバコだかなんだかわならないものを勧められたりもしたが

みんな概ねいい奴らであった。

何言っているのかこそわからなかったが

楽しい時間を過ごせた。

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チェンナイの街で過ごしていると

とにかく若者からの注目度がかなり高い。

すれ違いざまに指をさされたり

バスから手を振られたり

大人数に絡まれたりと

よほど外国人が珍しいのか

福山雅治になった気分である。


若者の群衆が前から訪れた際は

一丁前に一瞬俯き加減に歩いてしまうくらいに芸能人気分を堪能していた。

 


それにしても、チェンナイの人々は人懐っこい。

インド人は嘘つきだなんて行く前は思っていたがチェンナイに関してはそれに該当しないようだ。

 


そうやって油断した頃に騙されてしまいそうだが。

世界で二番目に長いビーチ マリーナビーチに行くぜ

朝起きると身体中が痒い。

寝ている間に蚊にやられたのだ。

最初はTシャツにパンツという軽装で寝ていたのだが

夜中に痒みで何度も目が覚め、起きた時には下はジーパン

上にはジャンバーを羽織っていた。

 

目覚めると体のあちこちに蚊に刺された跡がある。

ケント君の足はゴボウのようにボコボコになっていた。

 

部屋を見回すと壁中が穴だらけで外と繋がっており、

蚊もフリーパスで部屋に入ってこれるわけだ。

 

こんな思いはもうしたくないと

次の日は少しお金を奮発して(一泊850円くらい)

穴が空いてなさそうな部屋を予約した。

テレビも着いていて我々には勿体ないくらいの部屋であった。

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真剣な眼差しで一ミリも理解できないテレビを見るケント君

 

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首の鍛錬を怠らない筆者

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ホテルの朝ごはん。あんまり美味しくない。


 

この日はしっかりと休み、翌日世界で二番目に長いビーチがある

マリーナビーチに向かった。

 

 ビーチに到着して一番最初に思ったのは

海までの距離が果てしなく長いことであった。

ほぼ砂漠である。

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砂漠じゃないよビーチだよ

ケント君と二人で写真撮影をしていると

地元の若い衆たちが面白がって絡んできた。

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話してみると地元の学生のようだ。

男女グループなのかなと思っていたが

そういう訳でもないようで我々を餌に女の子のグループを

ナンパしていたようだ。

『おい、変な日本人がいるから一緒に揶揄ってやろうぜ!』とでも

言っているのだろうか。

男女交友のために我々を利用するなど許せないとブチギレていたが

女の子たちとも写真が撮れたので許すことにした。

 

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インドの若者たちに別れを告げ

長らく歩いているとようやく海にたどり着いた。

泳いでいる人はほとんどいない。

時たま若者がはしゃいで飛び込んでいるくらいだ。

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我々は黄昏ることにした。

 

この空はきっと日本にも繋がっているのだろう。

そうあなたの見ている空にも。

 

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なんて言ってみたい気分である。

インドの電車はオモシロイ!! チェンナイ二日目

我々は南インドのチェンナイという都市にいる。

チェンナイとは「南インドの玄関口」と言われている

インド有数の世界都市である。

 

インドは大きく分けて東西南北に分けられる。

我々がよく耳にする、詐欺師が多いなどの「ザ・インド」は北インド

南インドの住人は非常に優しい人が多い印象である。

 

空港から少し歩き、電車に乗って宿の近くに移動するのだが

その電車が日本のものとは違いユニークである。

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満員電車は辛いよね

 

そう、ドアがついていないのだ。

乗ってみると分かるのだがドアのない電車に乗っていると

旅人感がかなり出る。

形から入るタイプで旅人になりたい人がいらしたら

この電車はお勧めである。

 

あぁ旅してるなぁ。と感慨にふけっていると駅員さんらしき女性が『チケットを見せて』と話しかけてきた。

チケットを見せると『ここはグリーン車だから』と次の駅で降ろされ

隣の車両に移動させたれた。

 

移動すると乗っている人の雰囲気が随分変わった。

普通の車両には地べたに座り込んでいる人や仙人のような人など

確かにお金は持ってなさそうな様子である。

日本では貧困である私でさえ、

ここでは少しハイソサエティに見える。

 

自由に行き来できる線路ではお決まりのスタンドバイミーごっこ

しっかりと行った。

 

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珍しがられて地元民に笑われた

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電車を降り、街を歩いていると戦後復興期を思わせるような街並みである。

動物の排泄物がそこらへんに落ちてあり、瓦礫やゴミの山がいたるところに

散らばっている。

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そして面白いのは牛が街中で歩いていることだ。

 

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インドで牛は聖なるものとされているそうで食することは禁止されている。

街中でツノが生えて牛が普通にいるのは楽しいカルチャーショックである。

 

それにしても強烈な臭気である。

街全体がウンチの匂いだったり、おしっこの匂いだったり、ゴミの匂いだったりと

様々な香りを漂わせる。

虹のように多彩なバリエーションの香りは

一種のエンターテイメントを感じざるおえない。

 

もう本当に臭い。

 

やっと宿に着いた。

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今夜はしっかりと寝れるといいな。

始まりはいつも野宿

インドに無事到着した我々だったが

残念な出来事が起こってしまった。

 

日本からインドへの直行便が高かったので

タイのバンコク経由でインドのチェンナイに向かうことにした。

 

タイの手荷物検査の際、出国前日に3000円程で購入したコンタクトレンズの消毒液が引っかかってしまった。

私の3000円は皆さんでいう30万円くらいの価値だと考えて貰ってかまわない。

30万円を黙って捨てられるのは許されるべきことではない。

 

『頼むから没収しないでくれ!賄賂払うから』と死にものぐるいで検査員の女の子たちに懇願するもダメだと一蹴され捨てることになった。

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自分で捨てろと顎でゴミ箱を指される始末である。

捨てる間際にオーマイガーと叫ぶと検査員たちが笑ってくれたのはここだけの話

ちょっとだけ嬉しかった出来事である。

 

それでも大きなトラブルなく

無事にインドへ降り立った。

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夜中の12時を回った時間に到着した私たちはその日、空港内に泊まる予定だった。

しかし、なんとなく歩いていたら空港を出てしまった。

再び空港に入ろうとするも

『チケットがないとダメ』だと入れてもらえない。

 

さらにチェンナイ国際空港はWiFiが使用できない。

 

ATMでお金を引き出してタクシーで街中まで繰り出そうと策略するもATMの機械が潰れておりお金も引き出せない。

 

我々は全て諦めて道に座り込んだ。

「帰りたいな日本に」

「このまま死ぬかもな」

 

初日は野宿である。

金がないからご飯も水も買えない。

空を見上げると天使が見えた。

旅をしていると度々会いに来てくれる

ナイスな奴らだ。

しかし、まだ彼らのお世話になるのもごめんなので気合を入れて寝ることにした。

 

翌朝目覚めると

隣で寝ているケント君は死んだかのように横たわっていた。

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本当に死んだのかと思い私は一人その場から立ち去ることにした。

 

旅はまだ始まったばかりである。

新たな旅が始まった。 〜熱烈インド編〜

新たな旅が始まった。


朝8時頃に目覚ましをかけた。

起きたのは9時前、これが私の性格だ。


朝食にトーストを食べ、食後に紅茶をすする。


今日、私は日本を発つ。

明日にはインドに到着しているだろう。

 


旅の支度を済ませて成田空港に向かった。

出発予定時刻は13時55分である。

 


成田エクスプレスに乗って空港に向かっている道中、私は様々なことを考えていた。

 

美しい日本の景色

自分には勿体ないほどの仲間達

愛すべき家族

etc....


そして何より1番私の頭の中を駆け巡っていたのはゴープロの充電器を忘れたことである。

 

もう間に合わない。

 

なんならタオル類も全て忘れた。

 

自分の足元を見てみる。

これから世界中を飛び回り歩き回る必要があるのになぜ私はサラリーマン時代の革靴を履いているのだろう?

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私は出発前からもう転けていた。

悲しい程に計画性がない男である。


前回の東南アジアはひとり旅だったが

今回は男二人旅である。

 

一緒に旅に出るケント君をここで紹介しておこう。

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大学時代の同級生である彼も仕事を辞めて旅人なった残念な男である。


行き先はインド、バングラデシュ、ネパール、パキスタンウズベキスタンタジキスタンキルギスカザフスタンアゼルバイジャンジョージアアルメニア、トルコ、ギリシャアルバニア、そして東欧諸国に向かう予定である。

 

大体4ヶ月ほどの旅になる。

どこやねんという国が並んでいるが

とにもかくにも旅が始まった。


お腹の弱い私は1カ国目のインドを

無事に乗り切れるのだろうか?

とても心配である。

東南アジア編完結!!  〜壮大過ぎるアンコール・ワット〜

 

 更新が随分遅れてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいである。

 

そしてタイトルに東南アジア編完結と題しているが

カンボジアを訪れた後にマレーシア、台湾にも行っているので本当は完結していない。

しかし、実は今インドに来ており早くインドの話題に移りたいため完結させて頂く。

 

東南アジア旅については他にも結構ネタがあったので後々、回想という形で登場させようと思う。

 

アンコールワットで撮った写真を乱れ打ちしていくぜ!

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カンボジアと言えば「アンコール・ワット」というだけあって

桁違いの迫力であった。

そして広い。朝から夕方まで一日かけて観光するのである。

デカイ遺跡がドカンとあるのをイメージしていたのだが

車で敷地内を移動しながら様々な遺跡を見るというものであった。

 

一日中遺跡を見ていると「もういいよ」と

若干遺跡恐怖症になってしまうものである。

 

翌日、カンボジアで共に行動していたタケシとテツヤに

別れを告げて私はカンボジアを出国する。

 

その後、マレーシア、台湾を訪れて日本に一時帰国した。

 

そして、2月10日からインドにいる。

また新たな旅が始まったのである。

 

東南アジア編の最後はべらぼうに急ぎ足になってしまったが

ここで一度お開きにさせて頂きたい。

 

次回は【新章】世界観を変えろ!熱烈インド旅行記

の始まりである。

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カンボジア シュムリアップをお散歩

シュムリアップに到着した初日の晩御飯は

今まで食べたくても手が届かなかったカロリー高めの

食材を貪ることにした。

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食事をとっている時は激しく幸福を感じる。

日本にいる時には感じることが出来なかった感情である。

 

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お洒落な内装の宿

宿も清潔感があり、素晴らしい場所であった。

若い白人女性たちが怪しいものを吸って宿に設置されてる

ブランコでひっくり返っていたのが印象的だった。

 

そんな素敵な夜を越えて次の日は朝はやくから行動を起こすことにした。

朝の日の光を浴びて私は呟いた「ジーザス」

暑いぜ。日の光が私の肌を焦がしていく。

 

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朝の祈り

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お寺で精神を清めてから再び街を散策する。

夜はネオンが輝く派手な街だが昼間はのんびりとのどかな街である。

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 カンボジアにいる間は基本的に朝はチャーハン的なものを食べていた。

 

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そんなこんな過ごしていたら夜になる。

街は活気付いてきて、怪しいネオンが灯だす。

私の煮えたぎる血も騒ぎだす。

 

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ベトナムホイアンほどではないが川沿いに広がる光は美しく幻想的であった。

裏路地に入るとまた雰囲気が変わってくる。

ゴミなどが無造作に捨てられて強烈な異臭を放つ。

「あぁ今異国にいるなぁ」と感じずにはいられない。

 

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お土産物もたくさん売っていたので日本に持ち帰るものを

ここで仕入れることにした。

旅を始めたばかりの時は少し遠慮がちだった店員との熱い値切り合戦も

今では旅のエンターテイメントになりつつある。

 

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値段交渉の際はお互い厳しい表情で戦うが

それが終わればノーサイドである。

二人とも笑顔で世間話なんかする。

『日本人のくせにケチね』と店員が言う。

『日本にもいろんな奴がいる』と言い返す。

 

そんなこんなで一日がまた過ぎる。

 

 

 

入国場所に戻れと言うけども・・・

出国管理の係員に止められてから私は困り果てていた。

彼が言っていることをまとめると

 ベトナムに入国した際、押されたスタンプと

その時にスタッフが書いた日付が違う。

だからもう一度入国した場所に戻って書き直てもらってこい。

さもなければ出国させないとのことである。

 

私には全く落ち度がない。

というかスタンプと書かれている日付を確認するが

同じである。

 

同じじゃん!というも

『これは11じゃない!17だ!』と言う始末である。

完全に難癖である。

これじゃあ埒があかない。

 

バスの運転手を呼んできて

交渉に参加してもらうと100ドルくれたら

通してやると賄賂の要求がきた。

 

『そっちのミスだろ!そんなの嫌だ』と言っても

『じゃあ出国は許可しない』の一点張りである。

 

なるほど、こうやって観光客から金を巻き上げる作戦なのかと

感心するが100ドルなんて大金払いたくない!というか手持ちにない。

 

だからといってもう一度ラオスベトナムの国境に戻るなんて

時間も金もエゲツなくかかるし、ここは賄賂を渡すしかないと諦めた。

 

持っているのは日本円にして3千円くらいだ。

ケチな私は2千円しか持っていないとバスの運転手に少し嘘をついた。

運転手は100ドルも持ってないのかと呆れていた。

 

係員に2千円の賄賂を渡すと明らかに不服そうな顔を

していたが私の身なりを見て納得したのか結局出国が許された。

嬉しさと切なさを感じた瞬間である。

 

そんなこんなでカンボジアに入国した。

 

夜遅くにカンボジアのシュムリアップに到着。

シュムリアップはアンコールワットで有名な観光地である。

勝手に素朴な街をイメージしていたが

予想に反してネオンが輝く「欲望の街」という雰囲気である。

 

いざ、アンコールワットへ!

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欲望の街